北海道山岳ガイド協会 アルバム
 2005年2月18日〜23日・2月24日〜3月1日
台湾内政部消防署特種捜救隊「冬期雪上基礎技術総合教育課程」

     樋口 和生 理事 (MASH代表)
主任指導員 石川 裕司 理事 (ドルジェ代表)
     中道 孝則 (外部講師)
コーディネーター 伊藤 稔

Page   123
2月21日(月)
「厳冬期雪山登山基礎技術課程1」十勝岳安政火口   
目的:山岳地・極低温下での行動と幕営、食事給与についての実際。   
状況と概要:午前中札幌からの移動及び食料の調達。         
午後、車道終点からスノーシューによる幕営地までの登行。         
夕刻、幕営地での天幕設営(雪崩回避を想定しての幕営地選定、降雪・強風を想定してのテント場掘り下げとスノーウオール製作、飲料水確保のためのスノーブロック確保等)            
テント内での炊爨、食事給与。
* 天候:曇り、気温:氷点下18度、風:北風強風(10m)

助教中道講師

主任指導員:石川理事

天幕設営地

スノーウォールと天幕

朝5時の天幕設営地

ポールにつるした温度計は−25度

2月22日(火)  
「厳冬期雪山登山基礎技術課程2」十勝岳安政火口   
目的:山岳地・極低温下での行動と幕営、食事給与についての実際。
及び雪山登山装備の使用方法と習熟訓練。
滑落停止訓練、雪洞掘削訓練、雪洞ビバーク体験。   
状況と概要:(天候:曇り、気温:氷点下23度、風:北西からの強風10m)
05:30起床、朝食後行動開始。アイゼンの装着と使用法。アイゼン歩行訓練。安政火口方面への登行訓練。雪上でのピッケルワーク。 滑落停止訓練(ピッケル使用)。
午後、雪洞掘削教授。二人用雪洞の構築。緊急避難のための固定ロープ設置について。


雪上での登下降訓練

雪洞掘削実習

今年は雪が少なく二人用

志願者2名による雪洞ビバーク宿泊訓練(オーバーナイト)。

初体験、雪洞オーバーナイト、志願者2人

今夜は雪洞!!また明日


雪洞の中「オヤスミナサイ」
2月23日(水)
「厳冬期雪山登山基礎技術課程3」十勝岳安政火口   
目的:山岳地・極低温下での行動と幕営、食事給与についての実際。及び雪山登山装備の使用方法と習熟訓練。雪上急斜面でのロープ登下降、滑車、アンカー、ロープワークについて。   
状況と概要:(天候:曇り、気温:氷点下22度、風:北西からの強風10m、撤収時25m)         
05:30起床、雪洞ビバーク組と合流、朝食後行動開始。ロープを使っての雪上急斜面確保技術訓練。スノーバー、ピッケルを利用してのスノーアンカー設置技術訓練。雪上急斜面登下降訓練。ハーネスレス下降訓練。それぞれを予定通り実施。     
車輌地到着14:00、札幌帰着19:30。

アンカーを取る

雪上でのスノーアンカーを登下降訓練

吹雪の中でのハーネスレス登下降

熱心に説明する、助教:中道講師

ストップダウンとビレイ

ビレイからの引き上げ二分の一
昼食後天候悪化、気温氷点下20度、ブリザード強風25m、ホワイトアウト。幕営撤収に困難を極めるが、錬度の高い捜救隊員の適確な協力で早期下山が可能となった。

ホワイトアウト

-25度、風速25m、時折30m超

撤収

Page   123

© Hokkaido Mountain Guide Association All rights reserved.